四国八十八か所巡礼
★なな詣で★お遍路の上手な始め方
★必要な装備と心構え

遍路転がし─安全に越えるために

山肌にロープウェイの影が映っている写真

「遍路転がし」というお遍路さん泣かせの道がある!!

「遍路ころがし」とは「札所、打つ、接待、先達、錫杖、結願」等、長いお遍路の中で必ず目にしたり、耳にするお遍路用語の一つで、遍路道の中でも特に険しかったり、勾配がきつかったり、距離が長いなど、道の条件が厳しい区間のことを指す言葉で古くから巡礼者の間で、この区間は転がされるように次から次へと大変な道なので気をつける場所として登り下りの難所を総称して呼ばれています。


八十八か所の中で有名な遍路ころがしといえば、お遍路雑誌などでもよく取り上げられている第12番札所焼山寺第20番札所鶴林寺第21番札所太龍寺が有名です。
私は一度は歩き遍路をしたかったのですが、ソロで里山に入るのが怖くて(^_^;)
残念ながら車遍路のみ。
ただ10年以上趣味で登山をしている私は、地図を見て等高線や地形から、距離的なものや、距離が短くてもアップダウンがあったり、時間的にもきつい場所だと想像できます。
個人的には第24番札所最御崎寺第27番神峯寺第28番札所大日寺第44番札所大賓寺第60番札所横峰寺第65番札所三角寺もそこへたどり着くまでの距離が長かったりと、大変な場所です。車遍路でも道が細かったりすれ違いに気を使う道も多かったです。

これらの札所は地形的には山の中の急勾配だったり、道幅が狭くて車だとすれ違いが難しい箇所であったり、お天気によっては危険が増す区間などです。
ただ、遍路ころがしは「体力気力的な試練」は求められますが、同時に修行の面からみると「心の修行」でもあります。
登山と一緒にするのは違うのかもしれませんが、超えた後に得られる達成感や景色のご褒美はほんとに超えた人にしかわからない格別なものがあると思います、なので余計に自分の足で歩きたかった・・・デス

ぬし犬

みんなは遍路ころがしって知っとるかい?

礼ちゃん

あ、知ってます!大変な道なんですよね
昔の人はそんな道のりをどんな装備であるいたんだろう

へんろ君

気合だけじゃダメかなぁ

なな

何に注意して、どんな装備がいるか説明していくね!

なぜ注意が必要か・・・

  • 歩きの場合、体力の消耗が激しい:長い登りや下りは足や膝に負担がかかる
  • 道が悪いことがある:雨でぬかるんでいたり、落石や滑りやすい所がある
  • 車の場合、ナビが使いにくい:携帯電波が弱かったり、道標が少ない箇所もある
  • 車の通行注意:道幅が狭く、対向車とのすれ違いが困難な箇所がある。
  • 車の場合:ガソリンスタンドが思うようにない!!

チャレンジする前の準備(歩き遍路・車遍路共通)

1.体力作り

では、どれくらいの距離や時間をあるくのかそれを知ると、おのずとそれに向けた体力づくりが必要だとわかると思います。

四国八十八か所の藤井寺~焼山寺までのイメージがわかる空中地図

例えば・・・第12番札所焼山寺
焼山寺はその前の第11番札所藤井寺(標高745m)の境内から山の中にある山道をいったん下りてまた登り返し、2つの山を越えて焼山寺(標高930mお寺はその中腹)までの遍路道です。

山の中なのでもちろんアップダウンもありますし、道も山の中の道です。
そしてこれが八十八ヶ所のうちの最初の遍路転がしになります。
その人の足の具合にもよりますが、健脚者で5時間、平均6~8時間と言われる難所です。登山に慣れている人ならそこまで難しくないかもしれませんが、慣れていない人にはきついと思います。関西でいえば、ざっくり六甲山に登るイメージでしょうか。

これは、焼山寺のイメージですけど、各札所に行くのに体力がなとその先のお遍路も大変になります。行くまでに少しずつ体力づくりをしましょう。

  • 週に2〜3回、1時間〜3時間程度のウォーキングを習慣に。
  • 坂道や階段を使ったトレーニングを取り入れると効果的。

  • 長距離ウォークを月1回程度で慣らす(靴ずれ対策にも有効)。

2.装備(必須・推奨)

  • 履き慣れた登山靴/トレッキングシューズ(滑りにくいソール)
  • トレッキングポール(杖でも可):下りで膝への負担を軽減。
  • 防水の上着・防寒具:天候の急変に備える。
  • 十分な水分・行動食:エネルギー補給は小まめに。
  • 簡易救急セット(絆創膏、消毒液、痛み止め、予備のトイレなど)
  • 携帯の予備バッテリー、紙の地図やルートのプリント
  • タイヤの確認、けっこう荒れた道を通ることもあります。

3. ルート確認

  • 事前に地図(紙・アプリ)でルートと代替ルートを確認。
  • 事前にお手洗いなどを済ませておく
  • ガソリン、次のスタンドの場所や開いているかの確認等 ←これ本当に大事です!
  • 登山道や林道を通る場合は、その日の天候次第で中止・引き返しを判断する計画を立てる。

歩き遍路での攻略法(安全最優先)

  1. 無理しない日程:短めの距離で区切り、余裕を持つ。疲労が蓄積すると判断力が落ちる。
  2. ペース配分:登りはゆっくり、下りはポールで膝を守る。
  3. こまめな休憩:見晴らしの良い場所で5〜10分休憩を入れる。
  4. 靴ずれ・足の管理:靴下の予備、テーピングや絆創膏を持参。
  5. 天候に敏感に:雷・豪雨・強風時は無理せず引き返す。
  6. 地元の案内板を尊重:道標やロープ、通行止め表示は厳守。

車遍路での通過ルールと注意点

冬季の通行不可区間:積雪や凍結で通れない場合があるので、季節の情報は必須。

道幅情報の事前確認:ナビや地図アプリで道幅や林道情報をチェック。

駐車場所の確認:参拝や歩行が必要な区間の駐車場があるか事前確認を。

対向車とのすれ違い:狭路ではバックでの切り返しが必要な場合もあるので、
          技術に自信がない場合は避ける選択肢を残す。

運転疲労の管理:長距離運転+険道は想像以上に疲れる。
        もし誰かと相乗りであれば交代したりして、休憩を取る。

緊急時の対処法(覚えておくこと)

ケガや体調不良:無理をせず応急処置後、最寄りの民家や施設で助けを求める。
携帯が圏外事前に「最寄りの目印」「分岐点の名前」を紙にメモしておく。
車が動かない:落ち着いてスペアタイヤや緊急セットを使い、無理ならロープやJAF等に連絡。
天候変化:雨具は常備。雷や大雨時は低地や安全な建物に避難。

具体的な準備チェックリスト

□登山靴(慣らし済み)
□トレッキングポール(杖)
□防水ジャケット・レインウェア
□飲み物 1L〜2L(季節により増量)
□行動食(チョコ、ゼリー、かさばらないもの)
□モバイルバッテリー・スマホ充電器
□地図(印刷)またはオフライン地図アプリ
□常備薬・救急セット、ゴミ袋
□ヘッドライト(万が一の夕方・夜間対策)
□車:スペアタイヤ、燃料多め、牽引ロープ(林道対策)





最後に…

遍路転がしは確かに大変ですが、ここではあえて、厳しく書いてあります。普段から自分の体調や自己管理ができていたり、注意深く運転されている方でしたら、気をつけたら超えられる場所であったりもします。注意が必要な場所なので敢えて書きました。
それを越えた先にある風景や達成感は、他では味わえないものです。
事前の準備と計画を当日の体調に合わせて、きちんと行い安全第一で一歩ずつ進んでください。
あなたの旅路が穏やかで実り多いものでありますように(^_-)-☆