四国八十八か所巡礼
★なな詣で★お遍路の上手な始め方
★八十八か所を巡る順番は?

★巡る順番は?

八十八か所のお寺の位置に番号をふってある四国地図
へんろ君

さぁ!お遍路にいこう!札所の順番やルールってあるの?

礼ちゃん

いろいろ巡り方があるみたいよ!どれで巡りたい?

お遍路巡る順番やその違いと意味

結論から言うとお遍路を回る順番には、特にルールはありません。
どこから始めても構いません。
でも一般的にはお寺(札所)の順番通り1番~88番と順に巡る「順打ち」が多いです。

礼ちゃん

やっぱり最初は順番の方が回りやすいのかな

そしてすべての札所を一回で巡ることを「通し打ち」といいます。
何回かに分けて巡ることを「区切り打ち」といい、
一つの県を一つの国として「一国参り」として巡る方もいます。
また巡る順序として1番から順に88番まで巡ることを「順打ち」
88番から1番札所へと巡ることを「逆打ち」といいます。

うるう年は逆打ちの年とされていて、
うるう年で逆打ちで巡ると
今でも順打ちでお遍路を巡り修行されている
弘法大師に巡り会えるという言い伝えがあり、
ご利益も3倍になると言われています。

 なぜ「順打ち」が一般的なのか?

順打ち(第1番から第88番へ順に巡ること)は、土地の地形やアクセス路線を踏まえた「歩きやすさ」「効率性」を重視した考え方でもあります。最初から無理な山越えを避け、道の流れに沿って進むことで、体力消耗を抑えつつ無理なく続けやすくなるのです。さらに、歴史的には弘法大師が順に巡ったとされる伝承が背景にあるため、「その順で巡ることに意味を持たせたい」という人もいるのです。

逆打ち(88 → 1番)を選ぶ理由

逆打ちにも豊かな理由があります。一つは「逆打ちにはご利益がある」という言い伝え。特に うるう年の逆打ち は、ご利益が三倍になるという説を信じる人も多いです。
また、あえて逆の方向に歩くことで、旅が新鮮に感じられたり、人の流れが逆になることで静かな時間を過ごせたりするという魅力もあります。

通し打ち・区切り打ちと順序の柔軟性

巡礼のスタイルを決めるときこういう選択ができます。

  • 通し打ち:一度で全部回る。時間と体力がある人向け。
  • 区切り打ち:何回かに分割して巡る。スケジュールに合わせやすい。
  • 一国参り(県単位で回る順番):地域に集中でき、計画しやすい。

順番(順打ち/逆打ち)を決めても、それを貫くかどうかは自由。
どう巡るかは、あなたの体力・時間・心がけ次第です。途中で辞めることもあるかもしれませんが、それはそれでよしです。また続きを始める日が来るかもしれないし、そこまでしたことで気づいたことがあるのです。

メリット・デメリットを知って選ぼう

巡り方メリットデメリット
順打ち道がつながって進みやすい、精神的に安心混みやすい場所にも最初に行くことがある
逆打ち静かな札所を先に回れる可能性、特別な縁を感じやすい地形的に遠回りになることがある、交通便の制約が出やすい

巡る順番は「正解」があるわけではありません。でも、知っておくと旅の選択肢が広がるし、自分にぴったりの巡礼プランがつくれます。