四国八十八か所巡礼
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★ 般若心経 

★ お経の手順(一連の流れ)

迷い犬

お寺に着いたらどんな風にお経あげるのか教えて~

礼ちゃん

任せて!唱えるのは般若心経だけでもいいんだけど、一連の流れに沿って紹介するね

ぬし犬

各お寺の中にはそのお寺のご本尊を祀っている本堂と
弘法大師を祀っている太子堂があるんじゃ。
まず本堂でお経をあげ、次に太子堂でお経をあげる。
毎回これを繰り返していくんじゃよ。

  • 開経のことば
  • 懺悔のことば 懺悔文
  • 三帰 (さんき)3回繰返す
  • 三竟 (さんきょう)3回繰返す
  • 十善戒 (じゅうぜんかい)3回繰返す
  • 発菩提心真言 (ほつぼだいしんしんごん)3回繰返す
  • 三摩耶戒真言 (さんまやかいしんごん)3回繰返す
  • 般若心経
  • 光明真言3回繰返す
  • 御宝号3回繰返す
  • 回向文
  • 開経のことば
  • 懺悔のことば 懺悔文
  • 三帰 (さんき)3回繰返す
  • 三竟 (さんきょう)3回繰返す
  • 十善戒 (じゅうぜんかい)3回繰返す
  • 発菩提心真言 (ほつぼだいしんしんごん)3回繰返す
  • 三摩耶戒真言 (さんまやかいしんごん)3回繰返す
  • 般若心経
  • 光明真言3回繰返す
  • 御宝号3回繰返す
  • 回向文
巡ちゃん

え~💦こんなにあるの???

礼ちゃん

声に出して読むとそんなに時間はかからないし、
慣れてくると早く唱えられるようになってるよ

へんろ君

お経は早く唱えるのがいいってことではないので
自分に合ったペースで心を込めて唱えよう

ご本尊様のご真言以外のお経は同じお経を唱えます。
「般若心経」をお唱えするだけでもいいのですが、一緒に唱える他のお経も順を追ってご紹介します。
毎回これらのお経を本堂と太子堂で唱えます。(太子堂では十三佛真言は唱えません。)

仏前勤行次第 (ぶつぜんごんぎょうしだい)

開経のことば (開経偈(かいきょうげ))
お経を読む前に感謝とその教えを深く理解したいという決意を表した言葉です。
むじょうじんじん みみょうほう
無上甚深微妙法
ひゃくせんまんごう なんそうぐう
百千万劫難遭遇 
がこんけんもん とくじゅじ
我今見聞得受持 
がんげにょらい しんじつぎ    
願解如来真実義

懺悔のことば (懺悔文(ざんげもん))
今世だけでなく前世も自分の行いを悔い改めることを伝える言葉です
がしゃくしょぞう しょあくごう
我昔所造諸悪業 
かいゆむし とんじんち
皆由無始貪瞋痴
じゅうしんごい ししょしょう
従身語意之所生 
いっさいがこん かいさんげ   
一切我今皆懺悔

三帰 (さんき)3回繰り返す
仏教において、仏・法・僧の三宝に帰依することを誓う言葉です
でしむこう    じんみらいさい
弟子某甲   盡未来際
きえぶつ    きえほう
帰依仏    帰依法
きえそう
帰依僧

三竟 (さんきょう)3回繰り返す
その仏・法・僧の三宝に帰依を完了することを表明する言葉です
でしむこう   じんみらいさい
弟子某甲   盡未来際
きえぶっきょう きえほうきょう
帰依仏竟   帰依法竟
きえそうきょう
帰依僧竟 

十善戒 (じゅうぜんかい)3回繰り返す
仏さまの前で十の戒めを立てることで正しく生きることを誓う言葉です
でしむこう  じんみらいさい
弟子某甲  盡未来際
ふせっしょう  ふちゅうとう
不殺生   不偸盗
ふじゃいん  ふもうご
不邪淫   不妄語
ふきご  ふあっく
不綺語   不悪口
ふりょうぜつ  ふけんどん
不両舌   不慳貪
ふしんに  ふじゃけん
不瞋恚   不邪見

発菩提心真言 (ほつぼだいしんしんごん)3回繰り返す
煩悩やから解放されて仏の世界に入ろうとする決意を表す言葉です。
おんぼうじ しった ぼだはだやみ

三摩耶戒真言 (さんまやかいしんごん)3回繰り返す
仏様と私たち人間は差が大きいように思えるが、本来は同じという意味です。
おんさんまやさとばん

般若心経

仏説摩訶般若波羅蜜多心経
(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう)

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
(かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみったじ)

照見五蘊皆空 度一切苦厄
(しょうけんごうんかいくう どいっさいくやく)

舎利子 色不異空 空不異色
(しゃりし しきふいくう くうふいしき)

色即是空 空即是色
(しきそくぜくう くうそくぜしき)

受想行識 亦復如是
(じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ)

舎利子 是諸法空相
(しゃりし ぜしょほうくうそう)

不生不滅 不垢不浄 不増不減
(ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん)

是故空中 無色無受想行識
(ぜこくうちゅう むしきむじゅそうぎょうしき)

無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
(むげんにびぜっしんに にしきしょうこうみそくほう)

無眼界 乃至無意識界
(むげんかい ないしむいしきかい)

無無明 亦無無明尽
(むむみょう やくむむみょうじん)

乃至無老死 亦無老死尽
(ないしむろうし やくむろうしじん)

無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故
(むくしゅうめつどう むちやくむとく いむしょとくこ)

菩提薩埵 依般若波羅蜜多故
(ぼだいさった えはんにゃはらみったこ)

心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖
(しんむけいげ むけいげこ むうくふ)

遠離一切顚倒夢想 究竟涅槃
(おんりいっさいてんどうむそう くきょうねはん)

三世諸仏 依般若波羅蜜多故
(さんぜしょぶつ えはんにゃはらみったこ)

得阿耨多羅三藐三菩提
(とくあのくたらさんみゃくさんぼだい)

故知般若波羅蜜多
(こちはんにゃはらみた)

是大神呪 是大明呪
(ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ)

是無上呪 是無等等呪
(ぜむじょうしゅ ぜむとうどうしゅ)

能除一切苦 真実不虚
(のうじょいっさいく しんじつふこ)

故説般若波羅蜜多呪
(こせつはんにゃはらみったしゅ)

即説呪日
(そくせつしゅわつ)

羯帝 羯帝 波羅羯帝 波羅僧羯帝
(ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい)

菩提僧莎訶
(ぼうじそわか)

般若心経
(はんにゃしんぎょう)

十三佛真言

●四国八十八か所霊場の各お寺にまつわるご本尊の真言で、
 本堂でお経を唱える際に3回繰り返して読みます。

①不動明王
のうまくさんまんだ ばざらだん せんだまかろしゃだ
そわたや うんたらた かんまん

②釈迦如来
のうまくさんまんだ  ぼだなんばく

③文殊菩薩
おんはらはしゃのう

④普賢菩薩
おんさんまやさとばん

⑤地蔵菩薩
おんかかかび さんまえいそわか

⑥弥勒菩薩
おんまいたれいやそわか

⑦薬師如来
おん ころころせんだり まとうぎそわか

⑧観音菩薩
おん あろりきゃそわか

⑨勢至菩薩
おんさんざん さんさくそわか

⑩阿弥陀如来
おん ありみたていせいから うん

⑪阿閦如来
おん あきしゅびや うん

⑫大日如来
おん あびらうんけん ばざらだどばん

⑬虚空蔵菩薩
のうぼう あきゃしゃきゃらばや おんありきゃ まりぼりそわか

光明真言(三回繰り返し)

大日如来をたたえ、その光明(智慧と慈悲の光)を願う祈りの言葉
おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだらまに 

はんどま じんばら はらばりたや うん

御宝号(三回繰り返し)

真言宗で弘法大師空海を讃える際に唱える言葉で大師に、そして
遍照金剛(大日如来)に帰依しますという意味です

なむだいしへんじょうこんごう
南無大師遍照金剛

回向文

読経などによって得られた功徳を生きとし生けるものすべてに分け与えるために
唱える文章のことです

願わくばこの功徳をもってあまねく一切に及ぼし
われらと衆生とみなともに仏道を成ぜん