お寺の門をくぐる その前に!!

お遍路をはじめていざお寺に着いたら、どこに手水屋があって、鐘楼はどこにあるのかなとか、ちょっと戸惑うのよね

札所にはそのお寺の見どころが隠れたところにあったり、大きなところは本堂や太子堂の位置もわかりにくいしね

そうじゃな!焦ることはないが、ちょっとしたコツで限られた1日の時間を有意義に巡れるのじゃ。まとめたぞ
お遍路で札所に着いた瞬間、実際にガイドブックなどを見ていても
どこに行けばいいか躊躇して実際に門をくぐると「どこからまわるんだったっけ?」「納経所はどこかな?」などと迷うことがあります。小さなお寺なら見渡すとすぐに、本堂と太子堂がわかるのですが、大きな札所では、順番がわかりにくいこともあります。
また、境内には、各寺によって違いますが、歴史的な像があったり建造物や景色、簡単に引き返せないので見ておけばよかったってこともあります。
ここは歴史を重んじるお寺だなとか、弘法大師ゆかりの地を肌で感じたり、ここは最先端を取り入れた印象だなとか、庭の細かい箇所まで手が行き届いているなとか、杜撰だなまで(^_^;)特色も豊かです。
この記事では、お寺に入る前に「これだけ押さえておけば安心」というポイントをまとめました。スムーズな参拝の参考にしてください。
まずは札所の基本をチェック
1.ご本尊とご真言

どんな仏さまが祀られているのかを知ると、参拝に気持ちが入りやすくなります。十三佛のどの仏様が祀られているかが本堂で唱える十三佛真言になりますので、事前に把握しているとそのお寺での参拝の意味を理解しながらお参りできます。
ご真言は納経所や案内板で確認できることが多いので覗いてみましょう。納経所で受ける御朱印や御影の内容もスムーズに把握できます。
2.境内マップを見ておこう
実際にお遍路でお参りして思ったのですが、お寺によって境内の配置って本当に様々で、そのお寺の特徴も違います。
納経までの参拝時間が短くなってから、1日にお参りできる札所の数には限界があります。時間的金銭的余裕のある方は、気にされずに参拝できますが、お休みを取って行かれる際、その限られた時間の中、拝みたいもの見たいものには時間をかけ、ロスタイムをなくして、効率よく回るのがオススメです。
本堂、大師堂、納経所の位置関係を把握するだけで、参拝がぐっとスムーズになります。手水舎・鐘楼・納経所・トイレの場所も、そしてそのお寺にしかないオススメスポットなど合わせて位置関係を最初にチェックしておくと安心です。
3.駐車場や参道までのルート
見落としがちですが、車遍路の場合、歩き遍路の場合で少し異なりますが、車の場合「駐車場は本堂の近く?それとも離れている?」といったポイントは重要です。
パーキングから、けっこう離れていて階段の多い箇所に境内がある札所も多いので、あらかじめ時間と体調や、足の具合、お天気などを考慮するためにもしっかりチェックしてから参拝されることをお勧めします。

夕方に最後にあと一か所!と思って、行ったはいいんですが、お天気や時期によっては木々で覆われてる参道を歩いて境内に向かい、お参りを終えてまた戻る時、薄暗い中曇りだったのでほんとに心細かったです(^_^;)
参拝前に知っておきたい情報
4.納経所の受付時間
上記で少し触れましたが、札所によっては17時前に閉まってしまう場所もあります。人気のお寺はともかく、山の奥の方にある札所や小さな札所は、16時半には常香炉を片付けたり、ろうそく台や他の物も戸締りしてしまうお寺も少なくありません。
一応、参拝時間は8時から17時までとなっていますが、山間部は日暮れが早いため、早く閉まりますし、季節のいい春や秋には、特に週末などは参拝者が増える為、移動時間や自分の足の速度などを考慮して、時間に余裕を持つことが大切です。
歴史や由来を少しだけ

一度は見ておきたいっ!
築山式枯山水と枯池式庭園
5.お寺の背景を知ると参拝がもっと深くなる
四国八十八か所の札所にはそれぞれ、長い歴史や伝説があるお寺ばかりですが、そのお寺の門をくぐる前に「これだけは知っておきたい」というポイントだけ押さえればOK。気持ちの入り方が変わります。弘法大師ゆかりの逸話や文化財など「これだけ知ればお参りが深まる~」というポイントだけ事前にチェックすると参拝していても、楽しいです。
見どころはいっぱいあるんですけど、下記1枚目は第21番太龍寺にある捨心ヶ嶽、弘法大師様が求聞持法という修行をされたと言われてるんですが、その修行内容が凄くて!この後に行く室戸岬で御厨人窟をみて、佐伯真魚から空海と言う名になるまでの行を肌で感じた時は感動すら覚えました!話がそれましたが(#^^#)
参拝をして、そのあと見どころなる場所を、各札所で時間をかけて見学したり実際に体験しに行くのはとても楽しかったです。。
…昔はどんな装備で、どんな思いで等といろいろ考えたり、観光気分に浸ったり、自分を見つめ直したりいろんな時間を持つことができる、それがお遍路の醍醐味だと感じています。
最後に次の札所の予定も確認
すべて終えたら、お手洗いに行かれるなら先に済ませておいて、最後に次の札所の確認もここでしておくと流れ的にスムーズです。
★今の地点からの距離や道路状況・距離などを事前に確認して、時間的、自分の体力的に可能か確認してから行動に移しましょう。
★宿の手配は大丈夫ですか?宿がない車中泊などの場合、コンビニや食事処は調べていますか?温泉などは最悪なくても一日くらい何とかなりますが、ガソリンや食事が不足するととても不安ですし、疲労が増します。
連日行動される方は、十分確認してから続けましょう。
まとめ
お寺に着いたら、
- ご本尊と真言を確認する
- 境内のマップで手水舎・鐘楼・本堂・太子堂・納経所を確認する
- 境内にある見どころをチェックする
- 次に向けてお手洗いや下調べをする
準備と心構えが整おう事で、より充実した巡礼になるはずです。
この後は、お寺での参拝手順を参考にしてみてくださいね(#^^#)

