お遍路巡る順番やその違いと意味

お遍路の巡る順番は決まっているの?
1番から順に回る「順打ち」と、逆に巡る「逆打ち」があります。
それぞれに意味があり、旅の形も変わります。初めての方でもわかるように、巡礼の順番とその理由をやさしく解説します。一般的にはお寺(札所)の順番通り1番~88番と順に巡る「順打ち」が多いです。

ぬし犬

さてさて、君たちはお遍路ってどこから巡ればいいかしっておるかい?

へんろ君

え? 1番札所からでいいんじゃないの?
札所の順番やルールってあるの?

礼ちゃん

いろいろ巡り方があるみたいよ!どれで巡りたい?

ぬし犬

実はな、お遍路には大きく分けて2つの巡り方があるんじゃ。
それが「順打ち」「逆打ち」じゃよ。

礼ちゃん

やっぱり最初は順打ちの方が回りやすいのかな

ぬし犬

それについて説明していこう

お遍路を始めるにあたり、いろんな行き方があり、それぞれに意味や、旅の形も変わります。すべての札所を一回で巡ることを「通し打ち」といい、何回かに分けて巡ることを「区切り打ち」といいます。また一つの県を一つの国として「一国参り」として巡る方もいます。
巡る順序としては一番から順に八十八番まで巡ることを「順打ち」、八十八番から一番札所へと巡ることを「逆打ち」といいます。

うるう年は逆打ちの年とされていて、
うるう年で逆打ちで巡ると
今でも順打ちでお遍路を巡り修行されている
弘法大師に巡り会えるという言い伝えがあり、
ご利益も三倍になると言われています。

へんろ君

へぇ〜、逆に回るだけでそんな意味があるんだ!

巡ちゃん

だけど道標や案内板が逆になってたりして
慣れてない人には少し難しいかもしれないね。

 なぜ「順打ち」が一般的なのか?

順打ち(第一番から第八十八番へ順に巡ること)は、弘法大師が歩いた順序で、同じ道を歩くことを意味すると捉えられています。また、土地の地形やアクセス路線を踏まえた「歩きやすさ」「効率性」を重視した考え方でもあります。最初から無理な山越えを避け、道の流れに沿って進むことで、体力消耗を抑えつつ無理なく続けやすくなるのです。さらに、歴史的には弘法大師が順に巡ったとされる伝承が背景にあるため、「その順で巡ることに意味を持たせたい」という人もいるのです。

逆打ち(八十八番→ 一番)を選ぶ理由

逆打ちにも豊かな理由があります。一つは「逆打ちにはご利益がある」という言い伝え。特に うるう年の逆打ち は、ご利益が三倍になるという説を信じる人も多いです。今も順打ちで修業をされている弘法大師にどこかで出会えるという考えも魅力的です。
また、あえて逆の方向に歩くことで、旅が新鮮に感じられたり、人の流れが逆になることで静かな時間を過ごせたりするという魅力もあります。

通し打ち・区切り打ちと順序の柔軟性

巡礼のスタイルを決めるときこういう選択ができます。

  • 通し打ち:一度で全部回る。時間と体力がある人向け。
  • 区切り打ち:何回かに分割して巡る。スケジュールに合わせやすい。
  • 一国参り(県単位で回る順番):地域に集中でき、計画しやすい。

順番(順打ち/逆打ち)を決めても、それを貫くかどうかは自由。
どう巡るかは、あなたの体力・時間・心がけ次第です。途中で辞めることもあるかもしれませんが、それはそれでよしです。また続きを始める日が来るかもしれないし、そこまでしたことで気づいたことがあるのです。

順打ち・逆打ちのメリット・デメリット

巡り方メリットデメリット
順打ち道がつながって進みやすい、精神的に安心混みやすい場所にも最初に行くことがある
逆打ち静かな札所を先に回れる可能性、特別な縁を感じやすい地形的に遠回りになることがある、交通便の制約が出やすい

巡る順番は「正解」があるわけではありません。でも、知っておくと旅の選択肢が広がるし、自分にぴったりの巡礼プランがつくれます。