四国お遍路 巡礼の旅
さぁ!お遍路にいこう!
★お遍路を始める準備

★参拝で準備するもの

お遍路は基本、装いは白装束です。
簡略化して洋服の上から白衣、白い靴でも大丈夫です。

すげ笠・遍路傘 ★★★
夏の暑い日差しや、雨よけになりあると便利です。一目でお遍路さんだとわかるので、接待やコミュニケーションツールにもなります。
「迷故三界城」「悟故十方空」「本来無東西」「何処有南北」と「同行二人」と「お大師様を表す梵字」が書かれています。一般的には梵字が前になるようにかぶります。
読みは『迷うが故に三界は城、悟が故に十方は空、本来は東西は無く、何処に南北有らん。』です。迷い(煩悩)があるからこの世の至るところに欲望の城があるが,悟ってしまえば十方は広々として何のさまたげもない空(くう)の世界だ。もともと空の世界に東も西もない。どこに南や北があるというのか」という意味です。
帽子でも帽子でも大丈夫ですが、すげ笠は自分自身の心構えや、気分もあがります。
●帽子の場合はお堂の中では脱ぐ必要がありますが、すげ笠は脱ぐ必要はありません。

 

白衣 ★★★
背中の部分に御朱印をおしてもらう白衣もありますが、
着て巡礼をする白衣になります。夏用は袖なしもあります。
袖なしは冬場の上着の上から羽織ることもできます。白衣に御朱印を受ける方は、道中衣(着て歩くもの)と判衣(御朱印を受けるもの)の2枚調達して、浄土へ旅立つときにお大師様に導いて頂くための通行証と言われています。

 

輪袈裟 ★★★★★★
輪袈裟はお坊さんの法衣を簡略化したものでお遍路さんにとっては正装具となります。あった方がいいでしょう。
つまりこれを首からかけるだけで正装ですという意味です。
お遍路の最中、食事の時やお手洗いの際は外すのがマナーです。
お遍路を終えた後はお寺参りで使用するのも良しとされています。

 

金剛杖 ★★★★
車遍路の方で健脚な方なら必ずしも必要ではないですが、金剛杖は弘法大師様の化身と言われていて必ず「同行二人」と書いてあり、弘法大師様と二人でお参りしているという意味になります。歩き遍路の方なら、険しい道中お持ちになる方が多いです。橋の上では杖を突かないのがルールです。

 

念珠 ★★★
念珠は心身を清浄にして仏への帰依を表します。四国遍路は真言宗ですが宗派はそこまで気にされる必要はありません。
ご自分が持っている数珠をもっていかれたらいいと思います。
購入するなら108の煩悩からなる真言宗本連の数珠があるのでお勧めです
念珠は親玉を上にして必ず左手に持ちます。決して首からかけないようにしてください。


山谷袋
★★
納経帳や線香・ろうそく・お賽銭・念珠・納札の他、貴重品や財布やタオルなど個人の必要な持ち物を入れて巡拝します。
お遍路中は雨が降ることもあるので防水の山谷袋で、なおかつ、札所ではその都度本堂と太子堂でお賽銭・納札・ろうそくなどを取り出すので、出し入れのしやすいものを選ぶのがおススメです。


ろうそく・線香
★★★★★

一回の札所で本堂と太子堂で各1本ずつロウソク2本・線香各3本ずつ6本必要になります。すべてのお寺をお参りするには高野山を入れて89寺
ロウソク178本線香は534本必要になります。(数にするとビックリですが。。)取り出しやすく100均などでいいものを見つけて運ばれるのがおススメです。
●ロウソク立てが太いためローソクの底穴が大きいものがいいです。
チャッカマンやマッチも忘れずに。


納経帳 ★★★★★
四国八十八か所霊場専用の御朱印帳を納経帳と言います。
各札所でお経を唱えたり写経を奉納した印に納経所で納経軸や納経帳に頂くものです。先に記載した判衣に受ける方もいらっしゃいますし、ご自分の好きなものでいいと思います。
頂いた納経は一生のお守りで納経帳に礼拝される方もいます。納経帳はサイズやデザインはいろいろあります。ご自分の好みで大丈夫です。私は特別な思いなので大きい納経帳にしました。八十八ヶ所無地のものもあれば、墨絵のタッチで各お寺の特徴を印刷されたものまであります。


ちなみに2巡目からは、同じページにハンコのみを押してくださいますので、回を重ねるごとに真っ赤になって判読不明になってきます(笑)
また、納経受ける際に、白黒の御影を各お寺で頂きます。それを納めるフォルダーが付いるタイプの納経帳があります。

整理しやすくて私はこれを購入していてよかったです。御影はカラーは有料ですが、白黒はその場でいただけます。結願されたら額に飾る方、納経軸なら表装して掛け軸にして家宝として仏事や床の間に飾られたりされています。

納札 ★★★★
各札所を参拝した証として納めたり、お接待を受けた際にお礼に渡す札です。前もって巡拝年月日と住所・名前・数え年等を記入して、各寺で2枚ずつ納めます。お遍路の回数によって1~4回目までは白、5~7枚目は青、8~24回目までは赤、25~49回で銀、50回~99回では金色の札になります。

どこかのごはん屋さんで錦札を見ました!
100回以上の達人。恐るべし。もちろん結願を100回です。
そして私はまだまだ修行中の真っ白です。
ちなみにお札も値が張ります(笑)
下世話な話ですが、四国100周、お金もかかりますね(^_^;)

 

持鈴
その他にも持鈴(じれい)と言って金剛杖と鈴を合わせた形の法具で、魔よけとして持つ鈴があります。読経の際に節に合わせて使用したり
ご詠歌を奉納したりするときに使用する鈴があります。金剛杖やバックに付けて巡拝します。

 

巡拝ズボン
きちんと白装束で整えたい方には巡拝ズボンがあります。程よく伸縮するので履きやすく夏も快適です。乾きが早いので宿で洗濯すれば翌朝には乾いています。

 

 

地図★★★★★車やツアーであればナビやガイドさんが案内してくれるかもしれませんし、スマホがあれば大概大丈夫ですが、歩き遍路や充電切れや、何で予定変更を強いられるかわからないので、地図はあった方がいいです。→これも見やすかったです。
ガイドブックでもるるぶでも、ご自分の見やすいの思ったものを持参されてください。

本当にこだわりたい方にはがお高めですがおススメです。
遍路道の研究や保存に力を注いでくださっている保存協力会が制作してくれていて、古代から続く遍路道が紹介されています。
【地図編】は地図と宿泊施設の資料集です。

宿泊施設は、宿坊、民宿、ビジネスホテルなど、宿泊施設の住所と電話番号が一覧表になっていて、詳しい位置が地図の上に表記されているので、現地で宿を探すときも安心です。一覧表には、前後の札所との距離が記されているので、日程の計画をたてるには大変便利です。
※宿坊に関して、コロナ以降その影響で閉業しているろころがあり、2025年6月現在は10ヶ所のみです。行かれる際は確認してください。